大きい犬ほど病院選びが必要?大型犬の避妊手術をお考えの方へ。

ゴールデンレトリバーなどの大型犬やグレートデンなどの超大型犬と呼ばれる犬種を飼っていらっしゃる方は、動物病院にかかるにあたってはいろいろな面で大変だと思います。病院の規模やスタッフが対応できるかどうか聞かなければならないですし、料金面でも高額は当たり前。小型犬を飼っている方とはまた違った悩みがあると思います。

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もちろんそこを覚悟して皆さん飼っていらっしゃるでしょうから、通常の診療面ではあまり申し上げることはありません。

今回は避妊手術をメインに、手術に対応してくれているか、どのように獣医さんと相談したら良いのかをアドバイスさせていただきます。

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事前に大型犬の手術が可能かを問い合わせておく

グレートデン

大型犬は対応可能な病院も多いと思いますが、超大型犬となると話は変わります。

初診の場合は診察自体が可能かどうかを電話などで一度問い合わせているべきでしょう。診察台や病院のスペース自体が超大型犬に対応不可能の場合があるのです。

以前にお話ししてきたように、避妊手術のタイミングがベストとされる生後6ヶ月程度の若齢であれば来院は可能かもしれませんが、超大型犬の避妊手術となるとすでに若齢でも30kgを超えている場合もあるので問い合わせが必要です。

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問い合わせする内容としては、

  • 超大型犬(犬種はきちんと伝える)の避妊手術が可能か
  • 避妊手術に関わる料金
  • 入院設備は超大型犬に対応しているか
  • 大型犬の手術は避妊手術以外にも対応しているか

このくらい聞いておけばまずは十分でしょう。対応していなければ、犬種を言っただけで断わられる可能性が高いからです。

大型犬の手術はなぜ病院選びが必要なのか?

手術室

それではなぜ、大型犬の手術は病院選びが必要なのでしょうか?

それは大型犬の手術において執刀者が体力的に大変だからです。

要は力仕事の要素が大きく、力負けしてしまうばあいはどうしても敬遠してしまいがちなのです。

体力的に?と驚かれる方もいらっしゃると思いますが、体が大きくなればなるほど、そして犬の年齢が上がるほどトータルとしての手術難易度は上がります。

まずは麻酔をかけるために大きな仔にも小型犬と同様に麻酔をかけなければなりません。万が一暴れてしまったらそこで力負けしてしまいます。看護師さんと共にチームワークで麻酔をかけるとしても、看護師さんは小柄な女性が多く、犬が好きだと言っても対応できるかどうかは別の話になるのです。

さらに手術に関して、犬の解剖学的には小型犬と変わりないのですが、血管の太さや脂肪の量など体のボリュームがあればあるほど力仕事の要素が大きくなります。

子宮や卵巣などの摘出すべき臓器を触る際に、縫合糸で結紮(けっさつ:結び縛ること)して切断しなければならない大切な血管がたくさんあります。その血管のサイズが大きくなればなるほど縫合糸での結紮(けっさつ)に力がかかるのです。必要以上に力を入れる必要はないのですが、小型犬の結紮と大型犬の結紮は力加減がかなり違うので、慎重に行う必要があります。すっかり成長して50〜60kg体重がある仔なら、人間となんら変わりがない大きさなので、器具機材や手術室の規模も大きく備えていなくては対応ができないのです。

まとめ

大型犬子犬

いかがでしたでしょうか?

大型犬、特に超大型犬の避妊手術をする場合は色々と大変な要素があることがお分かりいただけたと思います。そのためには、大型犬を飼い始める際に、病院選びも慎重に選んでいかなくてはならないですね。