オス猫の去勢後、睾丸の部分が腫れている!これって大丈夫!?

大切な我が猫に去勢手術をさせた後、無事終わったと安心して自宅へ連れ帰ってきた時。

お尻の大切な部分(手術した部分)を初めて確認すると…、

「あれ?こんなに腫れていていいの!?獣医さんは手術は問題なく終わったと言っていたのに…。手術前と見た目が変わらないくらいの大きさなんだけど大丈夫なのかな?」

と、今までの睾丸の大きさと変わりない位やそれ以上にプクッと膨らんでいた時。

こんな心配事があった時、問題ないのかどうかお話ししたいと思います。

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明らかな出血がなければ手術はきちんとできている

カラーをつけた猫

手術の方法は睾丸のある部分の皮膚を切開してその中にある精巣を摘出するという術式が一般的です。

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手術後にその部分が腫れてしまうことは、実は時々あることなのです。なぜかと言いますと、

血管や精管と呼ばれる部分以外は縫合糸で縫わないことが多いので、術後に皮膚の下の部分で問題にならない程度のわずかな出血が起こります。昔からの術式なので、これで猫の体調に変化がでることはありません。

その出血が精巣を摘出したことにより出来た空洞部分に漿液とともに溜まるのです。切った部分の皮膚がくっついてしまうと、よりその空洞部分に漿液や血液が溜まりやすくなります。

しかし、場合によっては手術の失敗なんてことがあるかもしれませんのでそれとの違いを見る方法としては、垂れるほどの出血が見られるかどうかだと思います。メインとなる血管はきちんと結んであるはずですので大きな出血は絶対にないはずです。

獣医師によってはにじみ出るほどの出血ですら止血したいと思うこともあるので、これを確実に防ぐ方法として電気メスや超音波メスなどの血管をしっかり止血してくれる医療器具を使うことで予防してくれます。

じゃあなぜ電気メスや超音波メスを使わないことが多いのか?といいますと、その器具を使うよりも早く一般的な手術法で終えられるからなのです。麻酔時間もほんの数分で、その器具を取り扱うためにかかる時間を省くことで手術時間が短縮できるメリットがあるのが理由です。

また、電気メスを使わなくても十分安全にできる手術ですので、電気メスを使う分のコストダウンにより手術料金を抑えているという理由もありますね。

絶対に腫れるの?腫れないこともあるの?

寝転んだ猫

では、一般的な手術法では必ず腫れてしまうのか?

いいえ、そんなことはありません。ほとんど腫れることなくただ皮膚がしぼんだような見た目になって終わる場合も多くあります。もちろん手術で皮膚を切っていますから、どんなにうまく手術したとしても生体反応として多少の炎症反応により腫れは出ると思いますが、見た目にわからない程度の腫れで治るのです。

腫れない場合の理由としては、上記のようにわずかな出血があったとしてもすぐに自然に止血されたか、損傷した細かい血管の数が少なかったかのどちらかです。

動物の血管の位置は基本的に決まっているのですが、細かい血管については個体差があるので出血の仕方に差が出るのです。人と同じですね。

まとめ

グレーの猫

患部が腫れる、腫れないは獣医師によって反論が出ることもあるかもしれませんが、技術の差というよりは手術方法による違いや猫の個体差(大きさや年齢も大きく関係します)によって腫れたり腫れなかったりするので、皮膚の外に目立った出血がなければ心配することはないでしょう。