犬の排尿は、家の中でペットシーツにおしっこをする、もしくはお散歩の最中でおしっこをする、というどちらかが一般的でしょう。
外でしかしない犬もいれば、家の中でしかしない犬もいます。
その家の中でおしっこの際に、ペットシーツの上にするだけでなく、壁におしっこをかける「かけション」をするオスの犬もいます。
壁にかけると、おしっこが周りに飛び散ったりもして、掃除が大変ですよね。
かけそうな部屋の部分には、ペットシーツを貼っておかないといけません。
けっこう毎日だと大変です。
かけションはオス犬のマーキング行動
「かけション」とは、オス犬が縄張りを誇示するために行うマーキング行動です。
片足をあげて、できるだけ高いところに尿をかけてマーキングします。
他の犬に対して縄張りだということを教えたり、尿のにおいでその犬の情報を伝える方法として行っています。
散歩のときは、何度も電柱に、ガードレールに、街路樹におしっこをかけます。
他の犬の尿の臭いがついているので、誘発されて毎回それに尿をかけたくなるようです。
毎回かけるので、少ししかおしっこが出ないのに頑張っておしっこをかけます。
家の中でも、毎回尿をかけている部分に臭いがついているので、繰り返ししたくなるようです。
おしっこをしてほしくない壁やカーペットを掃除しても、少し臭いが残っていると、またおしっこをされるでしょう。
掃除のおススメ方法としては、床ならしっかりとハイターなどの洗浄液を使用するか、カーペットはしっかり洗濯するか買い替えてしまった方がいいでしょう。
かけションを止めさせるには、去勢手術
さて、かけションをしてしまう犬との付き合い方は上記に述べた通りですが、できれば止めさせたいと思う飼い主は多いはずです。
止める方法は、しつけでも少しは効果はあるでしょうが、やはり去勢手術を行うことでしょう。
かけション、マーキングはオス犬の男性ホルモンの影響で本能的に行っている行動です。
その男性ホルモンが出る器官、精巣を摘出する去勢手術をすることで、本来はマーキング行動を防げます。
しかし、去勢手術の時期は早めでないと意味がないかもしれない
去勢手術を「かけション」を何年もしてきているオス犬に行っても、そのマーキング行動がなくならないことがあります。
去勢手術をする時期が大切です。
約6ヶ月~1歳の間に去勢手術を行うと、「かけション」をしなくなることが多いでしょう。
それは、かけションの「クセ」がしっかりついてしまっている成犬に去勢手術を行っても「クセ」が残っていて、手術後も続けてしてしまう犬もいますが、若齢の犬は「クセ」がまだついていないので、去勢手術後はマーキングを行わなくなる場合が多いのです。
まとめ
成犬の去勢手術後は必ずマーキングし続けるということではありません。比較的マーキングの回数は減るでしょう。個体差もありますが、クセは少し残るでしょう。
男性ホルモンの影響で引き起こされる病気もあります。
将来仔犬を生ませたいと思っている予定などがなければ、マーキング予防のためにも去勢手術はおすすめです。