術前検査って、何を調べているの?【オス犬の去勢手術 編】

こんにちは。以前の投稿で、術前検査のお話として【メス猫の避妊手術 編】をお話しましたが、今回は【オス犬の去勢手術 編】です。

「術前検査ってどの手術も一緒じゃないの?」とお思いになられる方も多くいらっしゃると思います。おっしゃる通り、体の状態を調べるということにおいて全く違う検査をするわけではなく、大筋は同じ検査を行っています。

ではどこがちがうのでしょうか?

ポイントは、『品種、年齢、性別』。

一般的にはこれらによって検査内容が少しずつ変わると思ってください。

今回はオス犬の去勢手術に着目して検査内容を解説していきたいと思います。

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獣医師による「一般身体検査」

獣医の診察

猫と同様に犬でも体を隅々まで「見て、聞いて、触って」、体の状況で異常点がないかを確認しています。

見る(視診)

手術はごくわずかとは言っても血管を結紮(糸で縛る)処理するために出血がありますし出血量ができるだけ少なくなるように努力しています。万が一、貧血していたら手術は見合わせなくてはならないため、歯茎や舌の色を見て血液量や血液循環に問題がないかを見ているのです。

他にも毛艶が良いかや表面上の異常がないかをじっくり見ています。

去勢手術に当たって大切なのは、睾丸周囲に異常がないか。

以前の投稿にも出てきましたが、「停留精巣(睾丸)」という片側及び両側の精巣が陰嚢の中に納まらず鼠径部や腹腔内にある状態になっているケースが時々見られるのです。意外にも比較的多く見られる異常なので、手術の際に初めて気がつくことのないようあらかじめチェックしているのです。この異常は手術自体は可能なのですが、精巣(睾丸)の位置が一例ごとに違っているため、手術内容と料金に差が出てくると思ってください。

聞く(聴診)

聞くというのは、獣医師の耳で聞こえる様々な音から犬の状態を把握するというものです。

体から発せられるものは全てが大切なんですね。

まずは聴診器で心臓や肺呼吸の音を聞きます。さらに、お腹の腸蠕動音を聞くこともあります。

また、聴診器だけでなく直接耳で口呼吸の音を聞くこともあります。わずかでもゼーゼーと喉が鳴るような呼吸音が聞こえてきたら要注意。

「念のために胸部レントゲン検査を行いましょう」というお話になるかもしれません。

触る(触診)

触って確認するところは体の表面で見るだけでは補えないところを触っていきます。

体の表面であっても皮膚にしこりのような硬い部分を感じたり、お腹の中も触って感じることができます。

お腹の中の臓器を触って確認できるのは獣医師しかできない技術かもしれません。

獣医師による診察は、飼い主さんにはわかりきれない部分を察知して、指摘することができる大切な役割を担っています。

血液検査

シリンジとスピッツ管

血液検査は、体の機能を評価できる内容であれば、これについて犬猫はあまり関係ないかもしれません。血球数計算や腎機能、肝機能のスクリーニング検査(大まかに検査して異常点を絞り込む検査)が行われていれば問題ないでしょう。

オス犬で特にチェックしていることは?

フレンチブルドッグ

上記にもあげたように、「停留精巣(睾丸)」がないかどうか。

もし摘出すべき精巣がお腹の中に残っている「腹腔内陰睾(ふくくうないいんこう)」という状況であった場合は、やむを得ずお腹を開けて摘出しなくてはならないでしょう。傷の大きさや回復までの時間も変わってきますので、事前に診察してもらうということが本当に大切なのです。

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まとめ

これらが事前にわかっていれば、安心してオス犬の去勢手術をしてもらうことができると思います!サイト内には去勢手術の動画もありますので、見られる方は一度チェックされても良いかもしれません。

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