仔犬を飼い始めて、混合ワクチン、狂犬病ワクチン、フィラリアと予防も終わり、次に考えないといけないのが、去勢手術。
小型犬であればおおよそ6か月あたりで、中型から大型犬であれば6から8か月あたりが、去勢手術の適正時期となります。
今回はそろそろ去勢手術を考えようかなと思った時に、ご自宅で確認しておきたい4つのことをご説明します。
食欲、元気は安定しているか
当たり前の話ですが、いくら去勢手術とは言えども全身麻酔を使用しますので、犬の状態が悪いときには避けるべきです。
以前、仔犬のころから下痢が続いて、とても痩せているオス犬の去勢を頼まれたことがありましたが、よっぽどでない限りはこういったことは避けるべきです。
睾丸がちゃんと降りてきているか
約10%程度の成犬で、陰睾丸または停留睾丸といわれる一種の奇形が見られるといわれています。奇形といっても、睾丸が内股の鼠径(そけい)と言われる場所か、お腹の中に停滞しており、所定の位置にはないことを言いうだけですのでご心配なさらずに。
ただ、陰嚢内に収まっていない睾丸は将来的に腫瘍化しやすいため、より積極的に手術を検討しておいたほうがいいと思います。
若干、通常の去勢手術よりもご料金が上がるケースが多いので、前もって確認しておいたほうがよいでしょう。
乳歯は残っていないか
特に小型犬の場合、乳歯と永久歯が2枚歯のようになっていることがあります。
放っておいて急にどうにかなることはありませんが、中高齢までそのままにしておくと、歯石が付着しやすく、歯周病の原因となります。
特に乳犬歯はずっと抜けずに残ってしまうことがあります。
残存している乳歯を抜歯するためには全身麻酔が必要となりますので、去勢を行う場合一緒に抜歯したほうが将来的にはいいと思います。
マイクロチップは挿入済みか
マイクロチップというのは、磁気バーコードによって個体識別が管理できるものです。
大きさ数mmのもので、最近のペットショップで売られているほとんどの仔犬には装着されていますが、たまにされていない仔もいます。
マイクロチップは首の皮膚の下に挿入するのですが、挿入する際かなり太い注射針を使用します。
正直、見た目かなりいたそうです・・・。
何か災害や事故が起こり、離れ離れになった際にはもちろんのこと、海外に渡航する際には必須のものになりますので、できれば去勢手術の際に挿入してあげた方がいいと思います。
まとめ
オス犬の去勢手術は、もちろん将来的な病気の予防になりますし、しつけの面でもやっておいたほうがいいと思います。
もちろん、手術をするのは早ければよいというわけではありませんので、獣医師とよく相談して決めていきましょう。