メス猫の避妊手術の後、猫のちょっとした変化でも気になりますよね?
もちろん気になることは、猫の健康にも関わることかもしれませんので、かかりつけの獣医師にすぐに相談した方がいいと思います。
しかし、
「猫にとっては問題ないけど、気になる・・」
という風に思っている方も多いようです。
そんなちょっと気になる事についてお話ししていきましょう。
歩き方がぎこちない?
家に帰ってから、移動するときの歩き方がいつもと違うことがあるでしょう。
前はスタスタと軽快に歩いていた猫が、ゆっくりゆっくりとしたペースで時には足をあげて歩いたりする仔もいるようです。
それは、ほとんどがエリザベスカラー着用、もしくは傷口の包帯(服帯)の影響と考えられます。または、術後すぐは傷が痛くてゆっくり動いている可能性もあります。
エリザベスカラーは首のまわりから鼻先までが覆えるような大きさを着用させるのですが、カラーが慣れない猫はカラーの端が周りの家具にぶつかったり、うつむくと床にあたって歩きずらくなったり、動かなくなるのです。特にカラーが苦手な猫はを着けた瞬間から、両手でカラーをひっかいて大暴れする仔もいるので、着用直後は観察してあげてくださいね。
傷の包帯(服帯)は多くが取れないように、前足・後ろ足を穴に通したつなぎのようなタイプを着させます。その場合、足の付け根にいつもは感じない窮屈さがあり、違和感で歩きずらそうな仕草や足をあげてみたりするのです。もし、足の根元に対して穴が小さすぎるのであれば、獣医師に大きくしてもらえるので相談しましょう。服帯がつなぎタイプではなく、切りっぱなしの布で作られた背中で結ぶタイプなら、少し緩めに結んであげてみてもいいかもしれません。その際は、直後にひとりでに脱いだりしないか、よく見ておいてくださいね。
傷が痛い場合は、2・3日もすれば元に戻ることが多いので、安静にして様子を見ましょう。
ただし、この手術後の環境の変化で一時的に起こしている歩き方の変化以外にも、手術が関係なく偶然にも他の原因で病気として足が痛い場合もあります。例えば、あげている足を触って痛がるなどの症状があれば、足自体の病気の可能性があるため、早めに動物病院に相談しましょう。
くっついてきて甘える
今までクールだった猫が、手術から帰ってきてから、甘えてくる。
足にすり寄ってきて離れなかったり、動く度についてくる。
というケースも多いようです。
何か病気で具合が悪くて、そうなっていると思う飼い主さんもいますが、ほとんどが精神的な不安が原因です。
動物病院という知らない場所で長い時間を過ごして、飼い主さんには置いて行かれ、寂しい思いをした後なので、甘える猫が多いのです。
だんだん落ち着いてくる猫が多いですが、動物病院にまた受診した時は、また置いていかれると勘違いする猫が多く、以前よりも診察台でふるえてしまう仔もいます。
動物病院側としては預かっている最中は、できるだけストレスを与えないように怖がらせないように、気遣いながら看護しているんですが、猫にとっては結局怖いんでしょうね。
毛は生えてくる
避妊手術のために、お腹を全体的に広く毛刈りをし、麻酔を静脈から入れるために前足の腕の部分も1~2㎝をバリカンで毛刈りをします。
それをみた飼い主さんで、今後きちんと毛が生えてくるのか気にされる方もいるんですが、生えてきます。術後1ヶ月もしたら、しっかりと生えそろいます。
高齢などで、毛の生え変わりのターンオーバーがうまくいっていない場合は、生えずらいこともありますが。
まとめ
ふとした疑問でも、気になって不安になることもありますよね。
そんな疑問でも、病気あ隠れていることもあるので、気にせず獣医師に相談してくださいね!