オス犬の潜在陰(停留)睾丸。普通の去勢手術との違いは?

オス犬を飼い始めてある程度たつと考えるのが去勢手術。

術前の検診を受けに動物病院に行ったら、「睾丸が片方ないね」という話を獣医師から受けた飼い主様も多くいると思います。

睾丸は胎児期から生まれて間もなくは腹腔内にあるのですが、成長ととも陰嚢内に納まります。

ただ何らかの問題で、睾丸が所定の位置まで降りてこない犬もいます。

こういった睾丸を、陰睾丸もしくは停留睾丸と呼び、腹腔内にある場合と鼠径と言って内股にある場合と分かれます。

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むろんどちらの場合も手術をして、摘出したほうがいいと思いますが、今回はそんな手術についてのご説明をしたいと思います。

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手術の方法の違いは?

通常の睾丸は陰嚢内にあるので、陰茎の根元のあたりに数センチの切開をいれれば摘出することができます。

一方、陰睾丸の場合は睾丸が通常の場所と異なるため、睾丸がある場所によって切開する場所もかなり変わってきます。

睾丸がもうほぼ通常の位置まで下がっている場合には、通常の手術の場合と同じ切開を入れた個所から摘出することが可能ですが、内股の深いところにある場合は、鼠径部に切開をいれて摘出するため、傷口が2か所になります。

また、睾丸が腹腔内にあることもありますが、この場合は開腹手術となるため、切開線は非常に大きくなります。

手術自体はあまり難しいものではないのですが、開腹した場合には体力が戻るまでにより時間はかかると思います。

手術時間の違いは?

通常の手術は大体5分以内に終わらせることが出来ます。

内股に陰睾丸がある場合でも、それほど時間はかかりません。

一方で、腹腔内に睾丸がある場合は、開腹して摘出後、閉腹しないといけないため、縫合する時間が寄りかかります。

おおよそ30分程度の時間になることが一般的です。

リスクという点では?

元気な若い個体であれば、睾丸の位置によってそれほどリスクが高くなることはないと思います。

ただし、特に腹腔内にある陰睾丸の手術は通常の手術時間より麻酔時間が長くなるので、そういった意味でのリスクは高まると思います。

また、ほとんどないのですが、出血のリスクも陰睾丸の手術の方が高いため、術後の安静期間はより長くとる必要があります。

料金の違いは?

陰睾丸が内股にある場合は、通常の去勢手術の費用に、おおよそ5000円~10000円ほど高くなると思います。

腹腔内にある陰睾丸の場合、小型犬であれば、あ全体的な費用として50000円ほどかかります。

通常の去勢手術の倍程度のご費用だと認識していただければいいと思います。

まとめ

通常の去勢手術とは色々な面で違いはあるのですが、放っておけば将来的に腫瘍化するリスクが高まるので、積極的に睾丸は摘出するべきだと思います。

先ほども述べましたが、若い個体であれば、睾丸の位置がどこにあったとしても、手術によるダメージもそれほど高いものではないと思いますので、積極的に検討していただくとをお勧めします。