犬の尿の様子は毎日見ていると思いますが、赤くなっていたり、オレンジ色になっていることはありませんか?
いわゆる尿に血が混じる「血尿」の可能性があります。
血尿というと、多くの方が膀胱炎が思いつくでしょう。
しかし、膀胱炎以外にも原因がある場合があります。
まさに去勢していないオス犬の場合は、「前立腺」の病気の可能性があります。
血尿の原因は「前立腺肥大」
血尿の主な原因は膀胱炎の場合が多いですが、
・オス犬
・去勢手術していない
・高齢(約7歳~)
の条件が重なる仔の場合、前立腺の病気が関係していることがあります。
前立腺肥大とは?
前立腺は膀胱の近くの尿道にくっつくようにある組織です。
それが、若いころは特に問題ないことが多いのですが、年をとり高齢になると、去勢していない精巣から男性ホルモンが分泌され続けることで、前立腺が徐々に大きくなってしまう病気を、「前立腺肥大」と言います。
症状は、血尿が多くあり、その他には排便障害などがあります。排便障害は、直腸付近に大きくなってしまった前立腺が邪魔をしてしまい、便の通過が難しくなり起こることがあります。
また、膀胱炎との違いとしては、前立腺肥大の多くは頻尿がないということです。
一般的に残尿感、頻尿がみられる膀胱炎とは違い、前立腺肥大はそれらの症状がみられないことが多いでしょう。
まとめ
高齢になってしまってからでは、麻酔のリスクもありなかなか手術ができない場合もあります。
1・2歳のころに早めにできれば、犬自身に対する負担も軽くなるかもしれません。
かかりつけの病院に相談してみてくださいね。