オス犬の去勢手術をする際に事前に気をつけておきたい5つのこと

ほとんどの飼い主様にとって、飼っていらっしゃる犬の去勢手術は一生に一度のことです。

去勢手術はそれほど難易度の高くない手術なのですが、それでも全身麻酔を使用するという点では、その他の手術とあまり変わりはありません。

したがって、しっかりと準備をしておきたいもの。

今回は私たち獣医師の目線から、犬の去勢手術の前に準備しておきたいことをお話したいと思います。

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手術を受ける病院を決める

手術を受ける病院を決めるのは意外と迷うことが多いと思います。

どの病院がいいか悪いかは、獣医師との相性もあると思うので一概には言えませんが、個人的な意見としては、小さな時から診察を受けている病院がいいと思います。

理由としては、その犬の体重の増減などの記録があるため、適切な手術時期をお勧めすることが出来るからです。

また、幼獣からの既往歴があれば、麻酔をかける際の注意点として事前に気をつけることが出来ます。

去勢手術自体はそれほど込み入ったものではないですので、病院の設備などではあまり大きな影響は出ません。

あとは、その病院との相性で決めていただくといいと思います。

手術を受ける時期を決める

去勢手術を受ける時期はおおよそ生後半年ぐらいと言われていますが、犬種によっても大きく変わってきますし、飼い主様のご都合もあると思うので、必ずしも半年でというわけではありません。

まず、睾丸が正常に陰嚢にあるかどうか、犬歯の永久歯がしっかり生え切っているかどうかなどが大きなポイントになります。

また体重の増加もなだらかになってきたどうかも確認しておいた方がいいでしょう。

これらは、体が成長期を終え、成犬の体つきになってきたかどうかのサインとなります。

あまりにも若すぎる去勢はあまりお勧めしませんし、マーキングなどの行動が出た後の去勢手術は、しつけという点ではあまりいいタイミングではありません。

これらの体型なども、獣医師と相談しながら行うのがいいと思います。

事前に検査を行っておく

去勢手術も全身麻酔になりますので、ほかの手術同様、事前の検査はしたほうがいいと思います。

一般的には血液検査を行い、麻酔の代謝に必要な肝臓、腎臓の機能を調べるのですが、その犬の犬種、年齢または体調を踏まえて、できる限りは検査を行った方がいいと思います。

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おおよそのかかる費用を確認しておく

去勢手術自体の料金はほぼどこの病院も変わりませんが、前述した検査の内容などによって、全体的にかかる料金は割と変わってくることが多いと思います。

特に去勢手術は保険の対象とはなりませんので、100%実費になります。

ですので、事前に去勢手術の料金を確認しておくことは重要だと思いますが、個人的に費用を問い合わせる場合、「全体的にいくらほどかかりますか?」という聞き方の方がいいと思います。

なぜなら去勢手術自体の料金は変わりませんが、検査など付帯してくるものによって大幅に料金が変わってくるからです。

手術後の再診を確認しておく

去勢手術後にはそれほど集中的な管理は必要ありませんし、通院もそれほど必要はないと思います。

ですが、動物病院によって多少やり方は変わってくるので、念のために確認しておいた方がいいと思います。

まとめ

個人的な意見で言うと、去勢手術はそれほど色々な準備が必要ではないと思います。

それでも飼い主様にとってはものすごく心配になるもの。

今回の記事がそんな飼い主様のお役に少しでもなれたのなら幸いです。