メス犬が出産できる年齢はいつまで?

我が犬にいつか出産をさせたい、と願う飼い主さんは比較的多くいらっしゃると思います。

では、何歳まで産むことができるのでしょうか?

人もそうですが、犬にも無理なく出産できる年齢というものがあります。

出産後に避妊手術を考えているとしたら、

いつまでに産ませるのが良い流れなのかを知っておく必要があります。

今回は、犬の出産の年齢との関係をお話ししたいと思います。

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出産可能な年齢とは?

出産できる年齢の初めは、初発情を迎える1歳弱頃でしょう。

個体差はありますが、およそ10ヶ月齢前後が平均的な初発情を迎える時期となります。

初回の発情は妊娠に適さない、と言われることがありますが、

実際はあまり大きな問題はないと考えられます。受胎ができれば出産も問題なくできることでしょう。

では出産できる年齢の終わりはいつ頃でしょうか?

通常負担なく自然な妊娠と出産ができる年齢は5歳頃までと言われています。

それを証明した論文はないと思われますが、やはりブリーダーなど経験的に把握している人などからの意見を総合して考えると、4歳もしくは5歳頃までが限界と言えるでしょう。

もちろん10歳近くまでの年齢で出産する犬も実際にはいるようです。

何故4〜5歳までなのでしょうか?

確かに、発情周期は犬の場合完全に終わるということはありません。

それにより、出産が可能な状態が持続すると言えます。

ただ、獣医師である筆者も10歳で元気に赤ちゃんを産んだ犬は見たことがありません。

5歳を過ぎての初産というのは非常にハードルが高く、母体に負担がかかります。

出産時に難産となったり、そもそも交配しても受胎できないことが多いのです。

犬にも「出産適齢期」というものがあると言えそうです。

特に、現在広く飼われているペットさんたちには高齢出産は負担がかかると言えます。

年齢だけでなく犬種によっても違いがある?

年齢は初発情の10ヶ月前後から4〜5歳までが出産適齢期と言いましたが、

犬種によって差はあるのでしょうか?

影響があるとすると、小型犬、中型犬、大型犬という体格差が影響していると言えます。

あまりこの品種だから産める、などは関係ないでしょう。

これは、平均寿命の問題から解決でき、

大型犬に比べて小型犬は長生きする傾向にありますので、そのぶん産むことのできる年齢の幅が広くなると言えるのです。

ただし、小型犬は難産が多いのでその点において十分な注意が必要ですね。

避妊手術を考えた場合、いつまでに出産させれば良いのか?

1回出産させたら避妊手術をしよう、とお考えの方もいることでしょう。

避妊手術、もちろん他の手術もそうですが、高齢期にはいる頃には体の機能も少しずつ衰えてくるため、循環機能などの低下による麻酔リスクが高くなってきます。

そのため、避妊手術を念頭に置く場合、個人的には5歳までに避妊手術を終えられることをお勧めします。

2〜3歳までに出産を終え、3〜4歳で避妊手術。この流れであればおおよそ体への負担や身体機能の面からも無理が少ないと言えると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

できるだけ若いうちに出産を終え、出産後2〜3ヶ月経って育児が一息ついた頃に避妊手術を考えるのがベターであり、遅くとも4歳頃には避妊手術を迎えることをオススメしたいと思います。