猫を飼い始めて遭遇するであろう、おそらく初めての大きなイベント。
それは避妊手術だと思います。
ちょっと昔までは、猫も外で飼っていた方も多かったため、中には避妊をせず餌だけやっていたなんて話もよく聞いていましたが、今はほとんどの飼い主様が、家の中だけで飼っています。
家の中で飼っていると、避妊をしないメス猫特有の行動に悩まされるケースも多く、最初は乗り気でない方も、結局は避妊手術を行うことになります。
それではいつ避妊を行うのがいいのでしょうか?
月齢で適齢期を決める
これは大体の一般論ですが、生後半年ぐらいが避妊手術の適齢期と言われています。
理由としては、ほぼ成長が終わっているということ、それと半年過ぎると発情が始まってしまうからです。
犬のようなしっかりとしたデータはないのですが、初回発情が始まった後に避妊を行うと、本来予防できるはずの乳腺腫瘍という病気の予防率が悪く成ることが知られています。
逆に、あまりにも早すぎる避妊手術は、その後の成長に影響を与える可能性がありますので、3か月、4か月ではあまり避妊手術を行いません。
ですから、誕生日から半年たつ少し前に、一度獣医師と相談された方がいいと思います。
年齢がわからない場合は?
猫の場合、ブリーダーやペットショップなどから購入するのでなく、道端でうずくまっていたのを保護する方も多くいらっしゃいます。
そういった場合、正確な月齢もわからない場合も多く、先ほど申し上げた6か月というのも定かではありません。
そういった場合の目安として、次のようなポイントをよく観察しているといいと思います。
体重の増加が緩やかになったら、もしくはストップしたら
成長期が終わりに近づくと、体重の増加は急に緩やかになります。
個体差があるので、この体重ならば成長期が終了したとは言えませんが、その増加スピードはかなり参考になります。
個人的な意見で言えば、2週間たっても100gも増加が見られなければ、そろそろ時期なのではないでしょうか?
永久歯が生えそろったら
犬と違い、猫は乳歯が残ることはほとんどありません。
一番最後に抜け落ちるのは犬歯の乳歯ですので、上唇を少しずらして見れば、乳歯が残っているかどうかすぐにわかります。
ある時期までは、永久歯と乳歯の犬歯が一緒に生えている時期があると思います。
乳歯は永久歯のすぐ後ろに並んで生えており、永久歯よりもとがっています。
一度見ればおそらく忘れないでしょう。
左右の乳犬歯が抜けたら、おおよそ成長期も終わっているころなので、獣医師と避妊の相談をしてください。
発情が始まった場合
注意深く時期を見計らっていても、早熟なメス猫はいきなり発情期に入ります。
発情期に入ってしまったら・・・その鳴き声でおそらく寝むれない日々が続くと思います。
実際に、動物病院に「今日手術できますか?」といきなり問い合わせてくる方も非常に多くいらっしゃいます。
結論から言えば、発情中でも避妊手術は可能です。
確かに避妊手術は簡単な手術ではありますので、ほとんどの動物病院では即日もしくは翌日の対応が可能だとは思います。
ただあくまでも手術ですから、全身麻酔を使用しますし、それ相応に猫にも負担がかかりますのでご注意下さい。
まとめ
避妊手術は一生に一回の大イベント。
事前にいろいろと準備はしておきたいものです。
後悔しないように、普段から猫の体重や健康管理も含めて、よく観察してあげてください。