獣医師がすすめる!メス猫の避妊手術の麻酔中に一緒にしてあげたい処置はコレ!

メス猫の避妊手術をそろそろしようかと考えている方は、

麻酔中にできる手術以外の処置があることをご存知でしょうか?

とくに猫は敏感で臆病な性格の仔が多いため、麻酔で眠っている最中にしてあげた方が猫本人にとってストレスも少なく、優しい方法になることもあります。

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爪切りなどのお手入れ

猫の足

日常的に自宅で爪が切れる猫はいいでしょうが、足を触られたり爪を切るときの刺激が苦手で興奮して嫌がる猫も多いです。

いつもは飼い主と猫がお互いに頑張ってやっとのことで爪を切っているか、もしくは猫の寝込みを襲いコッソリ爪を切っているなんてこともありますよね。

そのようなお手入れを麻酔中の寝ているときに一緒にやることで、日常の猫のストレスを軽減できるでしょう。

爪切り以外にも、耳掃除、肛門腺しぼり、足の裏の伸びた毛のカット、脇の下の毛玉とり、などチョットしたことですが、猫の苦手な処置は麻酔中に可能です。

歯石除去

猫の歯

若い猫にはあまり歯石はついていないですが、3・4歳過ぎた猫は歯石が歯についてきます。

そして歯石をそのままにして放っておくと、高齢の7・8歳になる頃には歯肉炎になってしまっている場合があります。

歯石は細菌のカタマリなので、歯肉炎を引き起こしたり、歯を溶かしてしまったりします。

結果、猫は口が痛くてフードを食べれなくなってしまうような状況に陥ります。

そうなってしまうと、その際は歯石除去や抜歯、炎症を抑える薬の服用が必要になります。

しかし、高齢の猫に麻酔をかけて歯石除去や抜歯の処置を行うことはリスクが伴いますし、薬の服用は苦手な猫も多くうまく飲ませられないケースも多いのです。

そんな状態になる前に、日ごろから歯磨きができたらいいですが、口をさわることも猫は基本的にキライでしょう。

もし、歯石がついている状態の際に避妊手術を考えているのであれば、その時に一緒に歯石を除去しておくことで、高齢になったときに少しでも口の環境を良い状態で迎えられるはずです。

若いときから考えて、年を取ったときに少しでも猫が幸せになれる環境を整えてあげたいですよね。

マイクロチップの挿入

野良猫

近年、地震が頻発し、嫌でも地震が起きたときの自分の生活、家族の生活のことを考えます。

人間の被災のときのための準備も必要ですが、ペットの準備も必要です。

  • 一緒に逃げる時のためのキャリーケース、クレートという硬いタイプのものがおススメです
  • いつも食べているフード、水、入れられる器
  • ペットシーツ

などは最低でもすぐに手の届くところにおいて備えておきたいですね。

ただ、もし、一緒に逃げられなかったら?

外出中に地震が起こってしまい離れ離れになってしまったら?

もし幸いにも、誰かに保護されたとしても、首輪など着けていなかったら、誰の猫かわからないない場合もあります。

ただ、マイクロチップが挿入されていたら、いずれ飼い主のもとに連絡が来るでしょう。

というためにも、マイクロチップの挿入はしておきたいコトです。

しかし、マイクロチップの挿入する際の針が比較的他の針よりも太いため、多少の痛みが伴い嫌がる猫は多いのです。

これを麻酔中に終わらせてあげることで、猫にも嫌な思いをさせることも少ないでしょう。

まとめ

他にも希望があれば、できる処置はあります。

獣医師に相談してみましょう。

しかし、猫の状態や麻酔の状態によって不可能なこともあるので、じっくり手術前に話し合っておくことは必要です。