オスの体というのは、去勢手術をさせた後中性化することによって、
未去勢時の筋肉量からは多少落ちることがあります。
では、オス犬は去勢後、疲れやすくなったり体力が落ちたりするものなのでしょうか?
今回は個人的な見解も含めてお話ししてみたいと思います。
筋肉量は落ちても活動性に大きく変わりはない
去勢を行ったタイミングが成犬だった場合、筋肉量が落ちてくるのが数年のうちに明瞭になってくることでしょう。
しかし、大きさに関わらず5歳くらいまでの成犬はとても活発ですから、よほどフリスビーなどスポーツ犬に育てている訳でなければ、目立って筋肉量に変化は見られないでしょう。
また、去勢時の年齢が推奨されている6ヶ月齢程度であれば、元々筋肉の発達が充分でないことから筋肉が落ちたという外見的変化すら見られないことでしょう。
疲れやすいかどうかは年齢次第
去勢をしたら疲れやすくなるのか?についての答えですが、
去勢したからといって疲れやすくなるということはないと言えるでしょう。
活動性も上記に述べた通り変わりはありません。
では体力はどうなのでしょう?
犬の場合、体力というのは性別に左右されることはありません。
ということは、加齢によって体力が落ちるのです。
通常、体力が落ちると考えられる年齢は、高齢期に入る頃になります。
大抵はどの犬種でも5歳くらいまでは活発であり、体力も充分あると言えます。
太ったら活動性も体力も落ちる
5歳くらいまでは活発で体力も充分あると言いましたが、
その代わり注意しなくてはならないのが「肥満」です。
去勢手術の問題として体重の増加が挙げられ、適切な管理をしていないと去勢後数年のうちに肥満になる可能性があります。
肥満は、犬としての生理的な活動が制限される要因になります。人でも同じことがいえるのでみなさんお分かりかと思います。
よって、いくら若く元気であっても肥満になると活動性は低下し、疲れやすくなるのです。
若いうちはトレーニングによって体力がつく
肥満にならないよう体重管理を徹底しながら、日々の生活の中に運動を取り入れるようにしていきましょう。通常の散歩に加えてドッグランで遊ばせたり、川や湖など水場で泳がせることも体力の増加や筋肉量のアップにつながります。遊びながらトレーニングできれば一石二鳥ですよね。
人と犬が一緒に楽しみながら体力をつけていくことが大切ですし、長続きするコツだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
去勢をしてもそれ自体が体力の低下を招くことはありませんが、
元気に体が動く限りは人も犬も活発に動き回ることが必要だと思います。
それによって自然と体力がつき、疲れにくくなることでしょう。